日本近現代史入門 黒い人脈と金脈 | 広瀬 隆 |本 | 通販 | Amazon
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広瀬 隆
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日本近現代史入門 黒い人脈と金脈 単行本 – 2016/11/25
広瀬 隆 (著)
5つ星のうち4.0 14件のカスタマーレビュー
商品の説明
内容紹介
グローバリズム、格差社会、ファシズム――日本を暴走させてきた権力を明らかにする!
明治以降、日本を誤らせてきたのは誰か? 日本を戦争の惨禍に巻き込み、アジアを侵略し、繁栄とは名ばかりの住みにくい日本を作り上げてきた本当の犯人は誰か?
精緻かつ大胆な歴史考察で、政治家、財閥、資本家が入り乱れる金脈と血脈にメスを入れ、日本近現代史の真実にせまる。これまで「常識」とされてきた事件・歴史的エピソード、「英雄」と考えられてきた人物たちの闇の部分に光を当て、現代社会に警鐘を鳴らす、すべての歴史ファン必読の一冊!!
【目次より】
第1章 日本の財閥はどのように誕生したか
第2章 明治・大正時代の産業の勃興
第3章 朝鮮侵略・満州侵略の歴史
第4章 満鉄を設立して大々的なアジア侵略に踏み出す
第5章 最終絶滅戦争に至った経過
第6章 敗戦直後の日本の改革と日本国憲法
第7章 戦後の工業・経済復興はどのようにおこなわれたか
【著者プロフィール】
広瀬 隆(ひろせ たかし)
1943年、東京生まれ。作家。早稲田大学理工学部卒。世界史、日本史、原発問題など幅広い分野で執筆を続ける。『アメリカの経済支配者たち』『資本主義崩壊の首謀者たち』(共に集英社新書)、『原子炉時限爆弾 大地震におびえる日本列島』(ダイヤモンド社)、『文明開化は長崎から』(上・下/集英社)など多くの著書がある。
内容(「BOOK」データベースより)
侵略、ファシズム、絶滅戦争、グローバリズム、格差社会―なぜ、日本は暴走したのか?そして、誰が富を得たのか?明治維新より現在まで日本を牛耳ってきた政治家、財閥、資本家の人脈と金脈にメスを入れ、近現代史を新たな視点で論じる、渾身の一冊。商品の説明をすべて表示する
登録情報
単行本: 576ページ
出版社: 集英社インターナショナル (2016/11/25)
言語: 日本語
ISBN-10: 4797673362
ISBN-13: 978-4797673364
発売日: 2016/11/25
梱包サイズ: 19.6 x 14 x 3.6 cm
14件のカスタマーレビュー
5つ星のうち4.0
5つ星のうち4.0
星5つ 64%
星4つ 14%
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14件中1 - 8件目のレビューを表示
トップレビュー
YamakajiKenbutsu
5つ星のうち5.0学校の近現代の教科書にしてほしい。2017年9月11日
形式: 単行本Amazonで購入
金のやり取りのない歴史はない。金の流れを見ないと真実は見えてこない。実によく資料を調べて検証して書いてあると思った。目から鱗だ。
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yk
5つ星のうち5.0知識の無かった近現代歴史は財宝2018年4月24日
形式: 単行本Amazonで購入
子供の頃から学生時代に学んだものとは全く異なるものでした。
今後は他の著者による文献も読破して内容を比較検討して自身の知識としていきたい。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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堂垣外弘忠
5つ星のうち5.0日本軍国主義の発生、拡大、崩壊、および、最近ほぼその完成の域に達した復活の近現代史を明瞭な形で提示!2017年11月12日
形式: 単行本
得意の系図と文献等さに基づいて、野蛮極まりない日本軍国主義の発生、拡大、崩壊、および、最近ほぼその完成の域に達した復活の近現代史を明瞭な形で提示しており、平和を愛するすべての日本国民に読んでもらいたい良書である。明治期以降の日本は、少数の政商としての財閥と大地主が、国内の富の大部分を占有し、庶民を低収入と長時間労働で苦しめる一方(その結果、国内市場が狭小となり、侵略せざるを得なくなる)、異常な排外主義教育と御用マスコミで過激化させ、アジア侵略に駆り立てる、国家ぐるみの侵略戦争マシーンであって、十年ごとに侵略戦争を繰り返す、まさに、軍国主義国家であった。
軍内のキャリアシステムのせいで、全員無能化した軍内部の統制が効かなくなり、絶望的な亡国戦争に突入し、無様な敗戦にいたった。そして、米国の良識派や国内の反戦派の努力によって、戦後に訪れた稀有なチャンスを利用して、一時的に戦争がないという意味で平和な時代が訪れたものの、あの悪名高き軍国主義者の英雄「白洲次郎」等の画策によって、軍国主義勢力が政府・産業界の中枢を手放さず、現在、国際政治の間隙をついて、ついにほぼ復活に至ったのである。
あとは、TPPを口実とした、農地の法人所有の解禁等による大土地所有制の復活によって、農業を完全破壊すれば完成ということになりますが、果たして目論見通りに行くでしょうか?
この著者は、大変ユニークな論点を提示する優れた評論家であるが、時として、センセーショナリズムに走る傾向があって、根拠薄弱な主張をしてみたり、火力発電を擁護してみたり、コーク兄弟の偽情報に踊らされて二酸化炭素による温暖化を否定してみたりと、その信頼性を著しく損なうという弱点を有しているのは、まことに残念な点である。
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Amazon カスタマー
5つ星のうち5.0読み応えがあった2018年9月21日
形式: 単行本
著者は、この著書に情熱を傾けているのが分る(著者の本全てに言えるが)とにかく情報量が凄い。他の評論家の本に見受けられる表面をなぞるだけだったり、読者に対する不親切さや奥歯にモノが挟まったような曖昧さが無い。権力は腐敗するとは良く言ったものである。知性の欠片も無い権力者達(財閥、政治家他)が自己過信に陥って、都合良く他の権力者と縁故関係を結ぶ事により増々自己の権力を増大させていった。一般庶民の存在などあって無きが如きである。驚くべき自己過信、自己顕示欲で日本を私物化し尽くしてきた。反対に、異常なほど大人しい従順な一般庶民は、なす術も無く振り回されてきた。逆らう人間は、警察権力とヤクザを使って踏みつぶしてしまうとはいえ…。江戸時代、百姓一揆の首謀者だけでなくその家族までも磔にされたという。全く、日本に仏教は定着していたのだろうかと疑わざるを得ない。僧侶は見て見ぬ振りしていたのか?戦後、アメリカに日本を民主化してもらったというのも情けなすぎる。侵略に関しては、日本は自己過信して、列強の仲間入りをすべく欧米列強の植民地支配を真似たのだろう。結局、自己過信した長州や薩摩他の地方人(少なくとも洗練された都会人ではない)に振り回された挙句、多くの日本人を犠牲にする道を歩まねばならなかった。わずかに違和感を感じたのは、朝鮮や中国人を単に可哀想な被害者扱いにしてしまっている点である。いくら日本が侵略したといえ、今も、事有る毎に日本を強烈に叩きながらも日本を悉く利用しているのが中国、韓国である。いつまでも可哀想な被害者であることが都合が良いのである。日本は、良きにつけ悪しきにつけ他国に干渉するなかれである。たとえ日本の権力者の多くが悪人であるとしても、対外国に於いては悪人というより愚か者でしかなかった。真の悪人はアメリカという全く打算的な国である。日本軍は、一般の日本人を守った事は一度たりともないというのが心に残った。軍人のみならず財閥、政治家、官僚全て同じで、日本人を守るという意志が一切無かった。守るべきは天皇と、国家という空の箱であった。国民があってこその国という根本的な事が分って無いのだから、いかに日本が怖ろしいまでに遅れた国家であったかが分る。昭和天皇の、ストライキをする日本人は未熟である発言や、沖縄を継続して米軍の統治としてもらたい発言には驚いた。いずれにしても、戦前、戦中も、昭和天皇(皇室)を心底敬っている日本人など殆どいなかったというのが本当のところだろう。
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つくしん坊
ベスト1000レビュアー
5つ星のうち5.0「戦争で儲けるのは誰か」を知ることで、「誰が何のために戦争を起こすのか」がよく分かる2017年5月21日
形式: 単行本
著者は1943年生まれのノンフィクション作家で、歴史、原発、災害など幅広いジャンルの多くの作品がある。著者はかつて、教科書には決して書かれない、近現代史の裏面史をまとめた三部作『持丸長者シリーズ』の『第一話:幕末・維新編』、『第二話:国家狂乱編』、『第三話:戦後復興編』を著わした。本書はこの三部作を分かり易く、短くし、また現在の視点からまとめ直したものである。明治の国家がいかにして誕生し、アジアや欧米に対して侵略・戦争を仕掛けて国を破滅させたのか、また戦後の復興がどのようにして遂げられたのかが良く分かる。著者の他の著作と同様に一貫しているのは、権力による理不尽な国民への横暴への怒りと平和への愛惜、そして今後の日本の行く末への危機感である。
国家はいかに「民主的」外見を装うとも、その本質は政治家・官僚・富豪(政官財)三位一体で、国民から金と命を収奪して自らの利権を肥やす機構に他ならない。現在ですらそうなのであるから、天皇制官僚主権国家の戦前の日本は、大っぴらに政官財複合体が利権を山分けする国家であった。本書はこの機構が「閨閥」(政官財有力者間の姻戚関係)という仕組みで動いていたことを多くの「閨閥図」(労作である!)で明らかにしている。本書の多くの図表を参照すると、近現代の多くの事件が実は人脈・金脈で繋がっていたことが実によく理解できる。戦争とは、「欧米諸国の外圧」とか、「国益保護」とか、耳触り良い(したがって国民をたぶらかし易い)理由で「起きる」のではない。政官財複合体が強欲に儲けるためにこそ「起こされる」のであることが本書でよく理解できる。
第一章「日本の財閥はどのように誕生したのか」では、財政能力が皆無だった明治政府が一部の豪商を政権に取り込み、彼らを国家財政の実務に役立てるとともに、莫大な利益(国民の財産)を彼らに提供することで、日本の「財閥」が生まれたことを明らかにしている。政治家・高級官僚と財閥間の姻戚関係は網の目のように込み入っていて、まさに彼らは利権を享有する一族であることが良く分かる。
第二章「明治・大正時代の産業の勃興」では、国家の絶大な支援で産業が勃興し、紡績業を中心に財閥がますます成長したこと、軍事力強化により、財閥と密接な関係を持つ軍閥も生まれたことを説く。政官財複合体が実質的には軍産複合体化したのである。
第三章「朝鮮侵略・満州侵略の歴史」と第四章「満鉄設立とアジア侵略」では、満鉄があたかも「民営化された政府」であるかのように、アジア侵略の中心機構として肥大化する過程を追う。軍産複合体の暴利とは裏腹に、一般国民の窮乏化が進む。これに対する青年将校達の絶望的抵抗が二・二六事件に代表されるテロ事件であったことを説く。
第五章「最終絶滅戦争に至った経過」では、満州国で先行実施された全体主義国家化が日本にも持ち込まれ、最終戦争に突入する過程が説かれる。ここでも軍産複合体が戦争を動かし、財閥が軍需産業に投資して得た利益が膨大だったことが明らかにされる。また通信社と新聞社が軍産複合体の宣伝部と化していたことが指摘される。
第六章「敗戦直後の日本の改革と日本国憲法」と第七章「戦後の工業・経済復興」では、アメリカの占領下での改革後、工業・経済復興は復興したものの、水俣病に代表される公害の蔓延に加えて、旧財閥が実質的に復活したことが説かれる。
以上要約したように本書の歴史観は、「司馬史観」の脳天気な「明治は良かったが、軍部の暗躍で昭和だけが悪くなった」という見方とは全く異なる。明治維新という軍事クーデターで生まれた明治政府そのものが、国民の財産を収奪して財閥を誕生させたのであり、その後の日本は政官財複合体の濃密な閨閥関係に基づく人脈・金脈で、彼らの利権を肥やすために政治が動かされてきたのである。アジア侵略や戦争は彼らの利権と密接に関連していると考えることで、近現代史の多くの謎を解くことができる。
明治初期に長州藩士たちが作った政官財複合体は過去の話ではない。現在の安倍首相が長州出身であり、その強引で全体主義的な政治手法、近隣諸国との対立を引き起こす歴史観、森友問題や加計学園問題に象徴される金権体質(国民の財産を一部に格安提供する)は、本書が詳しく説いた政官財複合体そのものである。このような政権が続けば国を滅ぼすことは歴史が教えている。現在進行中の政治社会経済事象を観察することでその本書の意味が一層深く理解できるとともに、何を為すべきかのヒントも本書が提供している。
30人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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mononcle
5つ星のうち5.0国会図書館に眠る手付かずの資料調査から立ち上がる日本の人脈と金脈。異様な事実に刮目を。2016年11月24日
形式: 単行本Amazonで購入
読書人が一驚した「赤い楯」出版から早四半世紀。
以降「巨大財閥」を軸に近現代史を読み解くという手法はロシア・東欧・アメリカの深部にメスを入れ良書を発表し続けてきた。
そして2007年、広瀬氏は満を持して日本の財閥形成史を編み上げた「持丸長者三部作」を上梓。
だが広瀬隆にはもう一つの代表作がある。こちらの方が有名かもしれない。チェルノブイリ原発事故後の講演を記録した「危険な話」である。
「地球を回すのは一握りの財閥である」 このテーゼの中に原子力発電所もあるのだが、これが2011年3月11日未曾有の大爆発を引き起こす。
再び広瀬氏は日本国中を講演で走り回ることになる。被曝への不安、食物連鎖への恐怖などで集まった聴衆に、氏は時に強い言葉で糾弾する。
何故東電は傍若無人であり続けられるのか?
その答えが本書にある。
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